令和2年度12月の宅建試験の分析
令和2年度12月の宅建試験の合格発表が2月17日にあったわね!
令和2年は初めて2回に分けて試験が行われたけどだったのかしら。
僕は今年受けたけど、10月の試験では合格点に届かなかったんだよね。
難易度は10月と12月はどう違ったのかとかいろいろ気になるな。
こんにちは、編集長Sです。
今回は、令和2年の12月実施の試験分析をしていきたいと思います。
皆さんもご存じの通り、令和2年度の宅建試験は、10月と12月の2回に分けて行われました。
結局どちらが有利であったのか、また試験の合格点について主催者側が発表していた「同じレベル」とは何を指すものだったのかについて分析していきたいともいます。
この記事を読むことによって、次回以降の宅建試験の対策に役に立てればいいと思います。
令和2年度12月の宅建試験の分析
令和2年度12月の宅建試験の合格点は36点(登録講習修了者は31点)というものでした。
そして、受験者や受験率は以前の記事の速報値とほとんど変わりません。
参考までに
申込者数 | 受験者数 | 受験率 |
55,121人 | 35,258人 | 64% |
詳しくは下記の記事を参考にしてください
そして、気になる合格者の概要については次のようになっています。
全体 | 男 | 女 | 講習修了者男 | 講習修了者女 | |
合格者数 | 4,609人 | 2,880人 | 1,729人 | 43人 | 25人 |
合格率 | 13.1% | 12.3% | 14.7% | 9.4% | 14.1% |
いかがでしょう。
合格率が低いと思ったのではないでしょうか?
私も低いと思いました。
宅建試験の主催者の言う「同レベル」とは何をいみしていたのか
宅建試験の主催者は10月と12月の試験で『同レベル』となるようにすると発表していました。
何が『同レベル』だったのでしょうか?
試験の結果だけ見ると、合格率が全く違う(10月は17.6%で12月は13.1%)。
合格点も10月は38点で12月は36点。
私は、宅建試験の受験生が例年どおりの出願傾向であれば、12月の受験生は受験率が低く合格率も低くなるり、全体として例年と同じ水準になると考えていました。
そのため、もう少し合格点は低くなると見ていました。
詳しくは下の記事を読んでください。
実際には合格点は36点、合格率は13.1%でした。
どこが「同レベル」なのかですね。
そこで合格者の概要を見てみると次のようになっています。
全体 | 男 | 女 | |
合格者数 令和2年
合格者数 令和1年 |
34,377人
37,481人 |
22,050人
24,188人 |
12,287人
13,293人 |
合格率 令和2年(全体)
合格率 令和1年 |
16.8%
17.0% |
16.0%
17.0% |
18.6%
18.5% |
どうでしょうか、全体としてみると例年通りの結論となっているということになります。
宅建試験主催者のいう『同レベル』とは、全体の結果が例年と同レベルになるということだったようです。
以前の記事でもかいたのですが、令和2年度の試験が2回に分けられた時点で、しっかりと勉強して試験に臨む意欲のある方は、試験の申込開始の前半に集中しており、12月の試験の申込者の方が相対的に見て意欲に欠ける方が多かったということだと思います。
事実、12月の宅建試験の受験率が64.0%であったことからも裏付けられます。
ですが、受験した方がレベルが低いかといえばそうではないと思います。
結果として、10月と12月合計して、例年通りの合格率で落ち着くように12月の試験は合格点が決められたのではないかと思います。
概ね私の分析は正しかったと思います。
今後、今回のように2回に分けて試験が実施されることはまず無いと思いますが、試験申し込みは早めにしておいた方が良いと思いました。
まとめ
令和2年12月実施の宅建試験の結果の分析をしてきました。
結果としては、合格点は36点、合格率13.1%
10月と12月合わせた結果は、例年通りの合格率に落ち着きました。
今後も17%前後の合格率となると考えられます。
しっかりと勉強していかないと合格できない試験ということに変わりはないようです。
目標点としては40点を超えるように対策をとり、結果として合格点ギリギリクリアーとなる感じでしょうか。
もちろん短期間で要領よく合格する方もいるとおもいます。
ですが、宅建試験は毎日少しずつでも勉強していくことで合格ができる試験であるといえます。
合格された方おめでとうございます!
残念だった方、次回は合格するようにコツコツ勉強していきましょう!!
今回はこのへんで終わります。
※本文中の受験者等の数字は不動産適正取引推進機構のHPより引用しております。